前回の続きです。
①はこちら↓↓↓
http://paitanraamen.hatenablog.com/entry/2018/03/01/133507
あらすじは、U・N・オーエンという謎の人物から招待を受けた男女8人。
互いに接点もない8人が、様々な理由を持ちながら豪勢な館の建っている孤島へ訪れます。
そして館の召使い含む10人が、童謡の「10人のインディアン」に準えられながら
1人。また1人と殺されていきます。
島への物資郵送や、送迎の船も来ず完全に孤立した中で。
犯人が誰なのか。
分からないまま、そして誰もいなくなった。
『え?!ホントにこれで終わるの??犯人だれ??どんなトリックなん?!』それがエピローグを読み始めるまでの感想でした。
そしてエピローグを読み終わった時、あまりに鮮やかで繊細な構成と文章に感動しました。
80年の時を経ても愛される理由が、読んだらわかります。
アガサ・クリスティーのどや顔が目に浮かびます(笑)
そして、このトリックの明かされ方が、どことなく儚くて好きです。
小説なので当たり前といえば当たり前で(笑)ちゃんとトリックは明かされる事になりましたが
もし。実世界であれば、一生明かされなかったかもしれない。
そんな奇跡に任せたあのシーンが大好きです。(犯人は明かされなくてもいいという想いが強かったのでしょうが)
結構うすめな本なので、2時間もあれば充分読める本です♪
状況を把握できないままどんどん行われる殺人。スピーディーな展開に引き込まれて、最後に待つ『してやられた!』感を、是非楽しんでください(*´∀`)♪
- 作者: アガサ・クリスティー,青木久惠
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 文庫
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