『下町ロケット』『俺たちバブル入行組』『空飛ぶタイヤ』等でも有名な池井戸潤さんの作品です。元銀行マンという経歴の著者。現在はミステリーから企業ドラマ、そして政治と若者をテーマにした今作など幅広いジャンルを書かれています。
痛快な政治コメディ。
代表作『俺たちバブル先行組』のような、重々しいリアリティある内容ではなく、総理大臣の父と、大学4年生絶賛就活中のドラ息子。二人の体が入れ替わった?!
という昔よくあったハチャメチャ展開(笑)
女好きな総理大臣、学は無いけど思想に芯がある息子。 彼らを取り巻く家族や友達、仕事仲間と共に、試練を乗り越え真相に辿り着く。ざっくりいうとそんな内容です。
話の構成やキャラクターが個性的たでコメディ要素満載。最後までクスクス笑いながら、一気に読みきってしまいました。
そんな中でも、今まで疎遠だった間の二人が、互いの立場になって互いを知り徐々に家族の絆を取り戻すのは感動しました。
想いが、人を動かす。
徐々に互いをしって、家族の絆を取り戻す中でも、 特に個人的に心をグッとつかまれたのがスキャンダルに対するマスコミへの総理大臣の返答ですね。
今の日本に対する、警鐘だなぁとも捉えられましたがなにより、この想いが人を動かすんだなぁ……と感じました。
その様子を見ていた息子(中身は父親)が、昔の自分を思いだし変化していく様は1大人としてカッコいいです。
政治的な話も、よく知識がなくて分からない人にも抵抗なく読めるので池井戸潤初心者オススメ。な一冊です。
あ。 ちなみにタイトルの意味ですが、、、
最後まで読んだらきっとわかるはずです♪
#池井戸潤
#民王
#政治コメディ
#書評
こんばんは。
自分も『民王』読みましたよ。
面白いですよね。
笑いの中にもグッとくる真実があるところが良かったです。
そのうえテンポの良さとユーモアに魅了されましたよ。
神崎 和幸さん。
コメントありがとうございます♪
テンポよく面白いですよね!
みんな濃いキャラで良い味だしてて(笑)
『今のご時世、世論なんてない。あるのは要求だけだ。』という文章は核心だなぁと胸が痛くなりました……(汗)